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ホスピス交流会

2017年11月24日

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2017年11月22日(水)19時〜 那珂川病院にて

2ヶ月に1度開催のホスピス交流会に参加してきました。

今回は、院長の宮崎が発表者で「施設での看取りに一考察」と題して、もともと看取りは行わない方針の施設に入居されていた末期がんの患者様を、担当されていたケアマネージャーや訪問診療医、訪問看護師の説得と指導のもと看取り未経験である介護スタッフの不安を取り除きながら最期まで施設で看取ることができたケースについて紹介。

また、当クリニックの患者様で、施設入居されていたパーキンソン病の方の看取りに携わった施設の看護師の方にも発表して頂きました。看護師である彼女は、もともと介護福祉士として従事しておられた方で、入居者の看取りの場面にもよく遭遇されていたと。しかし、苦しんでおられる入居者の方に対して、吸引もしてあげられない、点滴の針を抜いてあげることさえできない、只々医師や看護師が来るのを待つだけの自分にジレンマを感じ、一念発起して看護師資格を取得されたそうです。その彼女が現在は介護職時代の不安だった経験をもとに、医療職として現場の介護スタッフに率先して指導しておられます。長年住み慣れた施設で、ご家族や馴染みのスタッフに見守られながら静かに息を引き取られたとのお話。入居者様がこれまでどのように生きてこられたのか?普段どのように過ごしておられたのか?等々・・施設スタッフならではのエピソードやお写真を見ることができ心温まる一時でした。

彼女の話は、同じ在宅医療に携わる者として忘れかけていた大切なことを改めて思い起こさせられる内容でした。これからも介護職の中から彼女のような志の方が多く出てきてくれることを切に願います。

2017/11ホスピス交流会2017/11ホスピス交流会

(記載者:平田)

 

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