山茶花在宅クリニック > 院外活動
山茶花在宅クリニックでは、2015年5月より新たな体制で地域貢献に取り組んでいます。各スタッフの協力のもと、毎週金曜日の午後は院長・宮崎のスケジュールをフリー枠とし、地域とのネットワーキング、情報共有につながる活動に注力しています。
また、ケアマネージャーなど介護職に携わる方から、「医師への敷居が高くてつい遠慮してしまう」「利用者さんに関する情報共有が上手にできない」といった声も、これまで数多く聞いてきました。もし、そうだとしたら――。いちばんつらい思いをするのは、利用者さまやそのご家族です。私たちが医療者サイドから積極的に働きかけを行うことで、目に見えないバリアを取り除いていきたいと強く思っています。
院外活動では、多くの事業所の方と顔の見える関係を築く、現場で求められる内容の研修会を開催する、介護職の方の医療知識向上をはかることを重視しています。医療、看護、介護の垣根を超えてスムーズな支援を行うことが、利用者さまにとってより安心・安全な在宅生活の継続を実現することになるはずです。
2015年5月から毎月1回のペースで、南区発信の「みなこいゼミ」に参加し、ソーシャルデザインについて学んでいます。ソーシャルデザインとは社会が抱える問題・課題解決の手法のひとつ。リーダーはコミュニケーション能力をはじめさまざまなスキルを生かしながら、地域の人的・物理的資源を巧みに組み合わせていくことが求められます。
この会は弁護士さんが発起人となっていて、地域のケアマネージャー、行政職員、介護サービス事業者、病院のソーシャルワーカー、医師、看護師、新聞記者、消防士、寺院の住職などさまざまな分野の専門家が集まっています。現在、私たちを含めた参加者は実践ガイドをもとに「ソーシャルデザインとはなにか」を学んでいる段階です。
将来的にはひとりひとりがリーダーとなり、それぞれの資質を生かしながら地域貢献をはかっていきます。
現在、在宅介護をされているご家族が悩みを打ち明け、情報交換する場である「ウチシルベの会」のランチミーティングに参加しました。ご家族の立場からすると、なかなか診察の場面以外で医師と話す機会が少ないのが現実です。そのなかで、ウチシルベの会では医師の立場からさまざまなご質問やご相談にお答えすることができ、私たちにとっても貴重な経験となりました。
当クリニック看護師・平田が10年間ケアマネージャーとして勤務していた関係から、現在も南区の介護支援専門員連絡協議会に継続入会しています。地域のケアマネージャーとともに研修会で学ぶだけでなく、医療従事者の立場からファシリテーターの役割を担う機会もあります。